ジオドロップ
バケットの土付着抑制部材
ジオドロップ
バケットの土付着抑制部材
News お知らせ
令和6年度土木学会全国大会
第79回年次学術講演会で発表されました
環境にやさしい油圧ショベルバケットの土付着抑制部材の開発
とのタイトルで、令和6年度土木学会第79回年次学術講演会で、ジオドロップの効果が発表されました。
作業時間、CO2 約10%減
バケットの揺動・衝撃作業を、約90%減らすことで、
重機の稼働時間を、約10%削減できると試算されています。
粘土が付着しづらくなります
土工事現場において、ジオドロップを貼り付けた油圧ショベルと無対策の油圧ショベルを同一時間稼働させた (100㎥程度掘削した) 結果、残土重量が 7割程度低減したことを確認しました。
比較試験の動画 上の画像をクリック
(注意: 音が出ます)
騒音抑制、近隣環境負荷を低減
揺動・衝撃作業の削減によって約12dB の騒音低減効果があり、振動対策としも有用であることを確認しています。粘性土が付着しづらくなるため、バケットの揺動・衝撃作業がほぼ不要です。
摩耗しても効果は持続
ホイールトラッキング試験で摩耗させたフッ素樹脂でも摩擦係数が小さくなることを確認しています。
また、有機質土(黒ボク)、大阪海成粘土以外にも笠間粘土、ベントナイト混合土などでも効果が持続することを確認しています。
仕様
バケットサイズの一例
上記以外のサイズにも対応いたします。お問合せください。
なお、出来るだけバケット奥に貼り付けた方が効果的であるため、バケットの最前列1枚の設置を取りやめ、全体を奥にずらして設置することを推奨しています。
盛土工事に適用したジオドロップの使用状況
バケットを洗浄すれば土付着抑制効果は持続します
適用可能な土質
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粘性土
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シルト
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砂質土
開発の背景
土工事、地盤改良工事、杭工事などにおいて、油圧ショベルを使用して粘性土系の地山を掘削またはダンプトラックに積み込む作業を行う際、次のが課題がありました。
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粘性土は特にバケットに付着しやすいため、作業効率が低下する。近年実用化がすすめられている油圧ショベルを自動・自律運転する際は、バケットに粘性土が付着するとさらに作業効率が低下する。
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バケットに粘性土が多く付着すると動揺させたり、たたきつけるなどの衝撃を与えて振り落とすが、騒音や振動が発生するうえにバケットが疲労・損傷しやすくなる。
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周辺に民家等があり、バケットの揺動作業ができない場合は、作業員が土を人力または水洗いで除去するが、手間であり重労働である。
ジオドロップは、これらの課題を解決し、さらに作業時間の短縮、CO2発生を抑制する効果が期待されています。
注意事項及び免責事項
設置行為に関して、大林組、大林道路、ヒロテック 三社または、販売代理店は、いかなる場合も、故意及び重過失があった場合を除き、
剥がれ・めくれ等の一切の責任を負いません。
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本製品カタログに記載していない方法で製品を設置しないこと。
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購入した製品を転売しないこと。
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模造品の製造・販売等、本製品に関する知的財産権(特許権等)を侵害する行為を行わないこと。
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バケットに取り付ける前に製品に力を加えないこと。
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コンクリート塊や、金属片、アスファルトガラ、岩塊などを対象としてバケット作業を行った場合、製品に傷、剥がれなどが生じる可能性があることを念頭に置いて使用すること。
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製品設置後において、使用頻度に応じて剥がれやめくれが生じていないかを目視点検すること。
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製品設置後において、製品が剥がれそうな場合は、バケットを整備し、再度点付け溶接するなど対処すること。
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JIS Z3001-4「溶接用語 - 第4部: 溶接不完全部」に記載された溶接欠陥が生じないように点付け溶接すること (溶接欠陥による剥がれ・めくれ等については、マニュアルに示した手順に関わらず、一切の責任を負いません)。
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購入した製品を切断加工し、点付け溶接した箇所で生じた剥がれ・めくれ等については、マニュアルに示した手順に関わらず、一切の責任を負いません。